TOEICで一番点数が上がりにくいのはPart7ですね。
「TOEICのPart7が読み終わらない」とか、「どうやったら効率よく解けるのか知りたい」といった質問はよく受けます。
私も800点台の頃は、パート7は解き終える事ができず、最後の大問のマークシートは塗り絵状態になっていました。
TOEIC900を超えたのはリーディングパートを時間内に解けるようになってからです。
TOEIC900点獲得のためには、Part7を全て解き終えないといけません。
ネットで情報を検索するといろいろなやり方が出てきますが、具体的な方法はイマイチわかりませんでした。
そこで、私がTOEIC900を取る過程で勉強してきて、一番オススメで自分が実践している解き方を紹介いたします。
Part7に費やす時間は?
まずは次回配分について説明したいと思います。
Part7に費やせる時間は55分程度と考えると良いでしょう。
私はいつも下記の時間を意識して解いています。
・Part5:10分
・Part6:10分
・Part7:55分
Part7には最低でも55分余らせるようにしています。
Part7は問題数が54問なので、だいたい1問で1分のペースで解くイメージです。
では、全ての問題を1問1分で解い終えなければいけないかというと、そんな事はありません。
パート7では難しい問題もあれば、1分もかからないで解ける簡単な問題もたくさんあるからです。
例えば、Part7の最初の方の問題は、3つの設問がある問題でも1分ちょっとで終わるものもあります。
こうすると2分ぐらい時間が浮きますね。
また、終盤にあるトリプルパッセージでは、設問数が5問に対し6~7分かかることもあります。
全ての設問を平均すると、1問1分ぐらいで解くのイメージです。
余談ですが、私はだいたい5~10分程度時間が余るので、1問あたり55秒ぐらいで解いていることになりますね。
パート7の解き方
では、次に実際の解き方を解説します。
私のやり方は、設問を先に読んでから本文を読むようにいしています。
ただ、設問全てを先に読むことはありません。
1つ目の設問を読んで、1問解く。
解き終わったら次の設問を読んで、また1問解く。
というやり方をベースにしています。
パート7では、設問パターンは下記の4つに分類しています。
(a)語彙の意味を問う問題
(b)特定の箇所を見つける問題
(c)文章全体を読まないといけない問題
(d)穴埋め問題
(a)に関しては、特にテクニックはありません。
知っている語彙であればすぐに解けますし、知らない語彙であれば前後の文脈から予想するしかありません。
ここは基礎力の話になってきますので、解説は割愛します。
(b)についてから解説します。
(b)特定の箇所を見つける問題
「特定の箇所を見つける問題」は、パート7では最も簡単な問題です。
設問に出てきた内容を探すだけなので、TOEIC900を目指すならここは落とさずに取っておきたいです。
読むときに意識することは2つです。
・設問で聞かれている箇所をサーチする
具体的に見てみましょう。
下記はTOEICの公式サイトにあるサンプル問題ですが、これを例にして解説します。
下記の問題で、No.148が「特定の箇所を見つける問題」となっています。
この問題を見てみると、「Ms. Ghorbaniさんがなぜ車を売るのか?」という問いになっていますね。
キーワードは「Ms. Ghorbani」と「sell one’s car」の2つです。
この2つを文章中からサーチすばいいだけです。
この箇所を探せばいいだけなので、私はいつも他の箇所はじっくりは読まないようにしています。
ただし、全体像をとう問題があるので、内容の把握はするようにしています。
では実際に文章を見てくとどうでしょう。
この文章を読んでいくと、最後の方に「must sell the car」という箇所がありますね。
ここが答えになる箇所です。
その前後を見てみると、「going overseas」とあり海外に行くために車を売ることが書いてあるので、答えは(D)となるわけです。
このように、特定の箇所を問う設問は、文章の内容はある程度把握しつつ、素早くサーチすることを意識しましょう。
(c)文章全体を読まないといけない問題
part7では、文章全体をを読まないといけない問題が一番難しい設問です。
私も一番時間を要してしまう問題です。
この文章全体を読まないといけない問題を解き方は、
「文章全体を読んでから解く」ということです。(そのまんまですみません。。)
なぜこの問題が難しいく感じてしまうかというと、文章全体を覚えておかないといけないからです。
普段Part7を読むとき、ただ目で追って読んでいるだけになってしまっているからです。
こうすると内容が頭の中には入ってこずに、全部読み終わったあとも設問の回答がわからないという状態になってしまいます。
ではどのように文章全体を記憶しておくかというと、ただ読むのではなく頭の中で想像しながら読むという点に注意しています。
特に、動詞を注意深く見るようにしています。
少し分かりづらいので、具体例で見てみましょう。
公式サイトのサンプル問題で下記のような文章と問題No.151があります。
この問題を読みながら、上記の①~⑤では、こんな感じで想像します。
①何かを得ようと計画しているな
②誰かがオークションを検討している
③他のオファーを見ずにレストランが売られることが決定したな
④レストランの名前を保つことが合意されているな
⑤Mr Bさんが何かを始めたな
私の頭の中は上記のような内容から、情景を思い浮かべている状態です。
この状態で選択肢を見てみるとどうでしょう。
(a) オークションは実施されていませんね。
(b) レストランの名前は保つことが合意されています
(c) 彼は、40年前にスタートした、とあるのでこれが正解ですね
(d) 既に正解が分かっていますが一応確認すると、全国的には広がっているが世界中ではないですね
こういった形で、頭の中で思い浮かべた情景が回答群にあることが多くなってきます。
これは、「NOT問題」でも同じやり方です。
ただし、このやり方を紹介しましたが、ある程度の慣れが必要です。
すぐにこのやり方ではできません。
何回も公式問題集を問題形式で解いていると、「どこがポイントとなりそうか」が読めるようになってきます。
小手先の技術だけでなく、何回も問題を解くことで慣れていきましょう。
(d)穴埋め問題の解き方
part7でのベースとなる解き方は、「設問を1問読んでからパッセージを読み答えを探す」というやり方ですが、
この穴埋め問題も別で、文章全体を読む過程で穴埋めが当てはまるか探すやり方です。
まず文章全体を見たときに、穴埋め問題があるかどうかは判断できますね。
もし穴埋め問題があれば、イレギュラーですが下記のような手順で解くようにしています。
下記はTOEICの公式サイトにあるサンプル問題ですが、これを例にして解説します。
①~③の順番で解いています。
①穴埋めに入る文章を読み理解する
②他の設問を解き始める
③文章を読み進めて、穴埋めの選択肢にあたったら正解箇所かどうかを確認する
この要領でやっていき、正解となる箇所を見つけたらマークシートを塗る、というやり方をやってみてください。
まとめ
この記事ではTOEICのPart7の解き方について解説しました。
Part7は4種類の問題に分類でき、それぞれ解き方が異なります。
今回紹介した方法を、まずは手元にある公式問題集や市販の問題集などを使い実践してみてください。
一回ではできるようになりませんが、だんだん慣れてきて要領がわかってくると思います。
また、今回のやり方は私が最適だと思うやり方ですが、問題集を解く過程で自分なりにアレンジするのもいいかもしれません。
あと、最後に言いたいこととしては、今回はテクニックを紹介しましたが、一番大切なのは日々勉強し自分の英語力を上げることです。
テクニックばかりに囚われすぎず、じっくり時間をかけて英語力を上げていきましょう!
今回紹介した記事が参考になれば嬉しいです。
また、私のブログではPart3とPart4の解き方や、TOEIC900点を取得するための勉強方法も解説した記事もありますのでぜひ参考にしてみてください!