TOEICのリーディングはリスニングに比べて得点を上げにくいセクションです。
特に初心者の場合は時間が足りず点数を落としてしまいがちです。
一番の近道はリーディングセクションの勉強をすること、ですが、それではこの記事の意味がありません。
今回は初心者や高得点を狙う人が少しでも点数を上げられるために意識してほしいコツを3つ紹介します。
- Part5とPart6の時間配分を意識する
- Part7の時間配分と設問の先読みを意識する
- 必ず最後まで解き切る
私は、学生時代に初めて受験したTOEICは305点。
そこから猛勉強して今では900点を獲得し、約3年半のアメリカに駐在も経験しました。
これまでTOEICを勉強してきて意識してきたコツが少しでも皆さんの役に立てれば良いなと思っています。
コツ①:Part5とPart6の時間配分を意識する
TOEIC900獲得には、リーディングパートの全ての問題を解き終えられなければなりません。
TOEICで900取る前は、「最後の5問解けなかったけど今回はよくできた!」と思っても、やはり800点台でした。
TOEIC900を取るためには当然英語力が必要ですが、全ての問題を解き終えるためには適切な時間配分も重要です。
リーディングセクションの時間配分は下記が基本です。
・Part5:10分
・Part6:10分
・Part7:55分
Part5とPart6はとにかく素早く終わらせ、Part7に55分は残るようにしなければなりません。
今回はTOEIC900獲得のための時間配分について詳しく解説します。
ついでに、最後に800点を獲得するための注意事項にも触れます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
Part5の時間配分について
Part5は30問ありますが、それに対し使える時間は10分です。
そうすると1問20秒で解く計算になりますね。
こう聞くと短く感じるかもしれませんが、そんな事はありません。
これはあくまで平均です。
私の場合は、すぐに終わる問題は5秒もかかりませんし、一方で、最も時間がかかる問題でも20秒ぐらいです。
具体的にどの問題が5秒以内に終わるのか見てみましょう。
私が5秒以内に終わる問題は、品詞を問う問題です。
下記はTOEICの公式サイトからもってきたサンプル問題です。
このように、サンプル問題のNo.101では品詞を問う問題となっています。
こういった問題では、空欄の前後しか見ません。
この問題の空欄の前後を見てみると、下記のような構造になっていることがわかります。
are(動詞)+often(副詞)+unnecessarily(副詞)+空欄
そうすると、副詞は無視できますから、動詞に続く受動態でcomplicatedしか答えは考えられません。
このように、品詞を問う問題では、内容は見ずに前後の分構造だけ確認します。
次に、最も時間のかかる問題は接続詞を問う問題です。
TOEICの公式サイトのサンプル問題に接続詞を問う問題がなかったので例題は出せませんが、
接続詞の問題に時間がかかる理由は前後を読んで文脈を理解しなければならないからです。
こういったテクニックは、私は下記の参考書で身につけました。
【新形式問題対応】 TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!
この本は、TOEIC学習者のどのレベルの人にもおすすめです。
何か市販の問題集や公式問題集のPart5を解いてみて、現状どのぐらい時間がかかるのか把握してみましょう。
上記の「【新形式問題対応】 TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!」を対策しても10分以上かかってしまうようであれば、
そもそも英語の基礎力がまだ900点を取るのに達していない可能性もあります。
ただし、焦って解いて10分で終わらせても、正答率が低ければ本末転倒です。
文法問題は慣れも重要です。
たくさんの問題に触れて、復習し、Part5の取りこぼしがないようにしましょう。
Part6の時間配分について
Part6も10分で解くのが望ましいです。
大問が4つで、設問が合計16問なので、だいたい1問あたりにかけられる時間は37秒ぐらいですね。
大問をだいたい1分半ぐらいで解かないといけないので、TOEICの初心者にはちょっときつい時間配分です。
私の場合は、公式問題集では、だいたいの場合2分半ぐらいで解き終わりますが、たまに迷ってしまい3分ぐらいかかることはあります。
本番ではPart6全体で、10分で解き終わらなかったことはありません。
Part6の解き方に関しては、始めから文章を読んでいき、空欄がきたら設問を見て答えを探す方法でやっています。
設問の先読みをすることはありません。
Part6も接続詞の問や、過去か未来か等を問うような問題もあり、こういった問題は前後の文脈や文章全体からしか解けないと思っているからです。
ここに関しても、たくさん公式問題集を解いて、文章を読むスピードを上げていくしかないですね。
コツ②:Part7の時間配分と設問の先読みを意識する
リーディングセクションで最も難しいパートです。
Part7では時間配分と設問の先読みを意識してください。
Part7の時間配分
Part7の時間配分に関しては、1問1分を想定して55分は残したいところです。
パート6とパート7を合計20分で解き終わらせて55分は残せるようにしましょう。
Part7は設問内容や、長文内容によって難易度が変わってきます。
そのため、1問1分で終わるものもあれば、当然もっと時間を使ってしまう問題もあるはずです。
私の場合も、part7の始めの問題は1問1分かからず、20~30秒ぐらいで解けますが、
後半のトリプルパッセージでは、設問が5つに対し、7~8分かかることもあります。
ですので、本番の試験で想定より時間がかかってしまっても、焦ることはないでしょう。
Part7の設問先読み
Part7の解き方は人それぞれ違いますが、私は設問の先読みを推奨しています。
Part7は長文の分量も多く全てを読むのには時間がかかりすぎる為です。
私はいつも1つの設問を読み、その後で長文から答えを探すイメージで解いていっています。
Part7の解き方については別で解説もしていますのでぜひ参考にしてください。
TOEIC Part7を全部読むのは非効率。900点保持者が具体的な解き方を解説
ただし、先読みが全ての人に当てはまるとは思っていません。私の友人で全く先読みしないという人もいるので。。。
コツ③:必ず最後まで解き切る
ここまで各パートの時間配分含めコツを紹介してきましたが、初心者であれば時間配分はそううまくはいかないものです。
というか、55分でPart7を解き切るなんてことはほぼほぼ不可能に近いです。
おそらく600点前後くらいであれば大問が3つぐらいは溶けないで終わってしまうでしょう。
とはいえ、TOEICは減点方式ではありません。加点方式です。
本当は時間内に全て解き終わるのが望ましいですが、塗り絵になってしまっても構わないので必ず最後までマークシートは埋めてください。
あとは少しでも点数を上げたい方は以下の2つを意識するといいと思います。
①語彙問題は必ず解くこと
長文問題の中には語彙問題がありますよね。
これらは長文の内容がわからなくても語彙の意味がわかれば解ける問題が多いです。
長文は読めなくても、残り時間が少なくなったら、後の大問も語彙問題がないかは必ずチェックしましょう。
②長文問題の1つ目の問いは簡単なことが多い
こちらはあまり意識しすぎることはありませんが、最後の方の長文でも1つ目の問いは結構簡単なことが多い気がしています。
例えば最後の方の大問のNOT問題や、ダブルパッセージやトリプルパッセージの複数の長文を読まないとわからないような問題は捨てて、
簡単な問いを解くのも正答率を上げるための1つの手かもしれません。
まとめ
今回は初心者や高得点を狙う人が少しでも点数を上げられるように意識してほしいコツを3つ紹介しました。
- Part5とPart6の時間配分を意識する
- Part7の時間配分と設問の先読みを意識する
- 必ず最後まで解き切る
これはあくまで私が意識していたことであって、全ての人に当てはまるとは思っていません。
しかし、せっかくTOEICテストを受験するのであれば少しでも点数を稼ぎたいと思うのが普通です。
この3つのコツを意識すると少しでも点数を上げられる可能性があると私は思っていますので、
ちょっとでも参考にできるものがあれば実践で試してみてください。
私のブログでは、他にもTOEIC900を獲得するための勉強法なんかも書いていますので、こちらも参考にしてみてください。