TOEIC600点は初心者が目指すべき最初の目標です。
しかし、実際に勉強を始めると、「どのぐらい勉強すれば600点取れるのか」また「最短で獲得するための勉強法は何か」ということがわからず勉強を続けることに不安を覚えてしまいますよね。
私は受験の時は英語は一番の苦手科目で偏差値27を取ったこともありましたし、
大学生の頃初めて受けたTOEICの点数は305点でした。
そして今ではTOEIC900点も超えています。
TOEICを始めたばかりの人は、おおよそ6ヶ月を目標に600点獲得を目指すのが良いと思います。
また、勉強方法については、TOEICの勉強を始めたばかりの人は基礎力が不足していることが考えられます。
600点獲得のポイントは、以下の4点です。特に初心者はリスニング力を上げることで飛躍的に点数を伸ばすことができます。
- 基礎力(単語力)をつける
- 文法力を上げる(50~100点アップを狙う)
- リスニング力をつける(200点アップを狙う)
- TOEIC問題集で本番形式に慣れる
本記事では上記のポイントを中心に記載しています。
ぜひ勉強の参考にしてみてください。
TOEIC600点獲得までの勉強時間
TOEIC600点を獲得するにはおおよそ6ヶ月と書きましたが、学生の方もいれば社会人お方もいるでしょう。それぞれ確保できる時間は違うはずです。
確保できる時間に応じて勉強期間を設定すると良いでしょう。
私は6ヶ月間の勉強と書きましたが、具体的には約640時間の勉強で600点を獲得できました。
具体的な内訳はこんな感じです。
- 平日3時間
- 休日6時間
平日は大学の研究で忙しかったですが、朝早起きして必ずマックで1時間勉強していました。
研究が終わった後にも、大学で1時間程度勉強していました。
後の1時間は通学の電車の中です。(電車の中なのであまり集中はできていませんでしたが)
また、休日はマックに行くか図書館に行って6時間の勉強時間を確保していました。
正直、結構時間がかかっている部類に入ると思います。まあ、本当に英語が苦手でしたからね。。。
おそらくこの記事を見てくれている方はもともと英語ができる方もいるでしょうし、
もっと短い期間で達成できるのではないかと思います。
頻出単語を覚えよう
それでは早速勉強法を紹介いたします。
冒頭でもお話ししましたが、600点の獲得に重要なのは、基礎力(単語)、文法力、リスニング力です。
まずは土台となる単語力についてです。
TOEIC600点に達していない人は単語力が低いことが考えられます。
まずは頻出単語を覚えてしまうことをお勧めします。
おすすめの勉強方法は2パターン
TOEIC向けの単語学習をする上でベストな方法を2パターン紹介します。
スタディサプリで勉強する
1つ目はスタディサプリで勉強することです。
スタディサプリの単語学習に、TEPPAN英単語というレッスンがあります。
このレッスンには、目標とするTOEIC点数を基準として単語が学習できます。
TEEPAN英単語だと、TOEICの目標点数がが600点の場合は単語数が750語になっていますが、
TOEIC600点を目指す人でも目標が860点の1320語まで覚えてしまうことをお勧めします。
下記が1320語ですね。
おすすめ参考書で勉強する
私がオススメする参考書はこれです。
この単語帳はTOEICに特化しているので、
または、よくTOEICの勉強法で紹介されているのはこれですね。
これらの単語帳であればどちらでもいいと思いますし、またはもともとTOEIC用の単語帳を持っていればそれでもいいと思います。
とにかく1冊はTOEIC用の単語帳を覚えるようにしましょう。
迷ったら金のフレーズを買っとけばいいです。大事なのは単語帳ではなく勉強法ということを忘れないでください。
単語学習の勉強法
単語帳が決まればあとは勉強するだけです。
単語帳のうまい使い方は、とにかく周すことです。
1日20単語ずつ、といったようなやり方はしないでください。人間の脳では1ヶ月後には忘れています。
具体的な方法を記載します。
1週間程度で単語帳をざっと見る
まずは、
時間がある程度取れる方は2~3日で見てると思います。
あまり覚えることを意識しすぎずにやることをお勧めします。
また、1週目で必ずやってほしいことは知らなかった単語にチェックをすることです。
2週目以降は数日間で単語帳を周す
2週目以降は、1週目でチェックした知らなかった単語を中心に見ていきます。
ここでもあまり覚えることは意識しすぎなくて大丈夫です。
数日程度で1周を回すことを意識してください。そして、3週以降も数日程度でどんどん回していきます。
このように何周も回すことを意識して繰り返し単語帳を見ていきましょう。
この方法をやることで、最初は知らなかった単語も徐々に覚えていくことができます。
もう1つ、私が思う重要なことは、単語帳は9割程度覚えれば良いと思っています。
理由は、単語帳に出てくるような頻出単語は、今後公式問題集などをやると出てくる確率が高いからです。
ここで無理して覚えなくても、公式問題集などで何回か見ていると前後の文脈から自然と覚えることができます。
1ヶ月ぐらいは単語帳に時間をかけても問題ないと思います。
また、ここで紹介した単語の覚え方ですが、実はAtsuさんのやり方と同じです。というより、私はこのAtsuさんのやり方を参考にしています。
ぜひそちらの動画も確認してみてください。
文法を抑えよう
次に文法の勉強方法です。
文法の学習で大事なことは2点です。
- 基本的な文法を理解すること
- TOEICの文法形式に慣れること
基本的な文法が理解できていないと長文が読めませんし、TOEICの形式に慣れていないとPart5をスラスラ解けません。
ここではこれらの2つを解説します。
基本的な文法を勉強する方法2パターン
TOEIC600点に達していない場合は、
まずは、
英単語の時と同じく、文法を学ぶ上でもスタディサプリを使っての勉強と、参考書を使って勉強する方法の2パターンあります。
スタディサプリで基礎文法を勉強する
最もオススメなのはスタディサプリで基礎文法を勉強することです。
スタディサプリの「パーフェクト講義 – 英文法編」です。
何がいいかというと、中学生レベルの超基本的な文法から動画で講義が受けられます。
動画の長さも5分前後で飽きない時間です。
レッスン数も50程度なので1日に複数レッスン受講すれば1週間程度で完了できます。
基本的には初めから受講すべきですが、あくまで中学レベルの文法です。
既に理解している単元があれば飛ばすことをおすすめします。
おすすめ文法書で基礎英語を勉強する
次に参考書で勉強するパターンです。おすすめの文法書はこれです。
この文法書は基礎の基礎でかなり簡単ですが、
これでなくても構いませんが、はなるべく薄いものを選ぶことをおすすめします。
Forestのような分厚い文法書を選ばないようにしましょう。
文法は大切です。
しかし、TOEICで600点習得のためにはTOEICに特化した文法を学ぶべきであり、分厚い文法書だとTOEIC対策には過剰学習だと思います。
(文法の重要性を否定しているわけではありません!実際に私もTOEICから離れているときは文法書を参考に勉強もします)
文法は問題ないよ!という人や、
本書の使い方としては、普通に本に沿って勉強していってください。それだけです。
TOEIC形式の文法を学ぶ
上記のどちらかで基本的な文法ができたら、次はTOEICに特化した文法を学ぶ必要があります。
TOEIC形式の文法書は必ずやるようにしてください。
50~
私のおすすめは下記の参考書です。
この本は文法を学べるだけではなく、
例えば品詞の問題は本番では数秒で解く必要があります。
本当にオススメです。
使い方としては、本文法書を2~3周実施してください。
あとはテストの2~
初心者はPart7の長文に時間を取られるため、
リスニングを強化しよう
単語と文法が終わったら、リスニングを強化します。
冒頭も述べましたが、リスニングの強化が最も点数を押し上げてくれることは間違えありません。
理由は下記です。
- リスニングは皆が苦手としているので、点数が上がりやすい
- リスニングの勉強では文章も読むので、
リーディングの勉強にもなる
リスニングを勉強する上で最も重要なのが音読です。
おすすめの参考書と勉強方法を解説します。
スタディサプリでリスニングを強化する
1つ目はスタディサプリを使ってリスニング力を高める方法です。
スタディサプリの実践問題集を使います。
やり方は、Part2, Part3, Part4を解いたあとひたすら音読をしていきます。
こうすることで、TOEIC形式のTOEICに特化した単語や熟語を使った文章のリスニング力を鍛えることができます。
参考書を中心にリスニングを強化する
次に参考書を使った勉強方法を紹介します。
おすすめの参考書
オススメ参考書は、
今はパート2も出ているみたいなのでこちらでもいいと思います。
両方ともテスト5回分ついているので、
TOEICのリスニングに向けた効果的な学習方法
参考書を決めたらリスニングの学習をしていきましょう。
冒頭にも述べましたが、リスニングで最も効果的な勉強方法は音読とシャドーイングです。
しかし、実際にやったことがある人ならわかると思いますが、初心者にシャドーイングは難しすぎます。
私はTOEIC600点獲得のために音読だけでいけると思っていますので、本記事ではシャドーイングの方法は省略します。
実際に私も600点を取得した時はシャドーイング未実施でした。
シャドーイングについては別の記事で紹介していますので、気になる方は参考にしてみてください。
それでは、600点獲得に必要な音読の方法について説明します。
音読方法は下記の4ステップで実施します。
- Step1.本文を見ずに通しで聴く
- Step2.本文を見ながら聴く
- Step3.分からない単語、理解できない文構造を調べる
- Step4.本文を音読する
Step1.本文を見ずに通しで聴く
まずは、本文などをみずにリスニングを通して聴いてみます。
もし紹介したTOEICに特化したリスニング教材であれば、実際に解いていましょう。
リスニングの勉強の初心者だったら、おそらく全く何を言っているのかわからないと思いますが、
Step2.本文を見ながら聴く
Step1で本文を見ずに聴いたら、次に本文を目で追いながら通しで聴いてみましょう。
ここでどんな単語を使っていたのかなどがわかるはずです。
しかし、ここでもわからない場合は、知らない単語があるか文構造が理解できていない可能性があります。
Step3.分からない単語、理解できない文構造を調べる
もし知らない単語や理解できていない文があった場合は、ここで調べておきましょう。
音読は完全に理解した文を声に出して読むのが大前提です。分からないものを分からないままにして音読するのは全く意味がありません。
私のオススメは分からなかった単語にはマーカーを引くということです。
こうすることで、単語だけを復習したい場合、
また、主語や述語などの文構造がを完全に理解しましょう。
ただし、
おすすめするわけではありませんが、私は30分程度調べても分からないものは飛ばしてしまっていまし
後から英語ができるようになってから理解できるようになる場合も
Step4.本文を音読する
最も重要な音読のステップです。
音読は「発音まで完全に真似る」ことを意識してください。その人になりきるイメージです。
また、ここで重要になのが、文章全体を一気に音読する必要はありません。これは初心者にはかなり難しいです。
もちろんできるのであればそうすればいいと思いますが、私はできなかったので1文ずつ区切り音読をしていました。
この方法でも十分に実力はつきます。
音読の回数に関しては「何を言っているのか完全に聴こえるようになるまで」
だいたい15~20回程度音読すると、その文章が聴こえるようになるはずです。
また、その日にどれだけ音読して聴こえるようになっても次の日には聴き取れなくなっていると思います。英語ってそういうもんです。気にしないでください。
聴き取れなくなっていたら復習してください。
私は3日連続しての音読の復習をすることを心がけていました。
例えば、初日20回→2日目15回→3日目10回、
このように音読と復習を繰り返すことで、英語が耳に馴染み、聞き取りができるようなるはずです。
TOEICの問題集を使って問題に慣れよう
基礎力、文法力、リスニング力をつけたらあとは実戦練習です。
テスト前になったらTOEICの問題集を使って、
この段階ではテスト形式に慣れることが重要なので、テストは1回分で構いません。
スタディサプリを使っている人は、この章は無視して実践問題集を使ってPart1からPart7まで一通り解いてみてください。
TOEICの問題集を使う場合はすべて実施すると通しで2時間かかりますが、
実際に私はそうしていました。
解き終わったらしっかり復習です。
公式問題集のListeningパートについては、リスニングの勉強方法で説明したように音読を繰り返して復習をしてください。
今回はReadingパートは解説していませんが、Readingパートも必ず解いて、全ての文章をスラスラ読むことができ、
ここまでくれば、文法と単語は既に強化されていますし、
Listeningである程度の点数が取れるようになっているはずなので、
TOEIC600点を獲得し、英語力に自信をつけよう!
最後におさらいです。
下記の4点を重視すれば必ずTOEIC600点の獲得可能です。
- 基礎力(単語力)をつける
- 文法力を上げる(50~100点アップを狙う)
- リスニング力をつける(200点アップを狙う)
- TOEIC問題集で本番形式に慣れる
Readingの長文のセクションの対策をしなくてもいいのか気になるかもしれません。
「TOEICの問題集を使って問題に慣れよう」の章では1回分テストを解いてみることをおすすめしていますが、実は私はReadingのPart6と7は特に何もやらずに600点を獲得できました。
上記の方法で勉強を繰り返すことで、
ぜひ実践してみてください。
また、600点到達したら800点も目指してみてください。
3ヶ月程度で800点獲得を目指す記事を書いています。参考にしてみてください。