日本ではTOEICが非常に評価されるため、就職のためにTOEIC高得点を目指している人は多いと思います。
また社会人でもステップアップや昇進には非常に重要ですよね。
私の初受験のときの点数は、大学生のときの305点。勉強したのにこの点数です。
その後、大学院生で始めてTOEIC600点台を獲得し、社会人になってからはTOEICの公式問題集だけで900点を獲得できました。
今回は、TOEIC900を目指している向けに、公式問題集を使い実践していた私の勉強法をご紹介します。
この記事は下記のような方を対象としています。
- Toeic900を目指している人
- 効率的に勉強する人
600点未満だったら、まずは基礎力を身につけよう
600点未満の方は、まだ基礎力が身に付いていない可能性が高いです。
まずは、単語や文法といった基本的なことを勉強する必要があります。
単語や文法といった基礎力がないと、公式問題集をやっても進捗が悪く、効率も悪くなってしまいます。
ぜひこちらの記事を参考にして、まずは600点獲得を目指してみてください。
関連記事:TOEIC300点から600点達成までの勉強時間と勉強法
そして600点を獲得したら次は800点を目指しましょう。徐々にステップアップしていくのが良いです。
3ヶ月で800点を獲得する勉強方法についても記載していますので参考にしてください!
関連記事:TOEIC600点から800点を3ヶ月で獲得する勉強方法
計画を立てよう
だらだら勉強を続けてもよくありません。
TOEIC900点を獲得するには、まずいつまでにとるか目標を立てましょう。
TOEIC900までには何時間必要?
まず皆さんが気になるのは、TOIEC900点獲得するにはどのぐらい時間が必要かということですよね。
「ooヶ月で900獲得しました!」
といったものもありますが、人によって1日に確保できる時間が異なります。
一日中勉強している学生もいれば、一日2時間しか確保できない社会人もいるでしょう。
時間にしないと計画が立てられません。
私の感覚では、800点台の人が900点を取るのに300時間前後の勉強が必要です。
私も実際に、820点から900点獲得に300時間かかりました。
点数が700点台の人は、500~600時間程度かかると思っていた方がいいかもしれません。
意外と時間がかかるとるな、と思うかもしれませんが、もともと英語ができる人ではない限り、これが現実的なラインだと思います。
1日の確保できる勉強時間は?
次に確保できる時間を1日のスケジュールから考えてみましょう。
学生の方は5時間やそれ以上取れることもあるでしょう。
社会人だった私の場合は、1日の勉強時間は約2時間程度でした。
・朝30分程度早く出社し会議室で勉強
・昼休みに30分勉強
・仕事終わりにファミレス、カフェなどで1時間
もちろん仕事が忙しい時は1時間ほどになってしまうこともありましたが、
おおよそ確保できる時間を決めておいた方が良いでしょう。
そして学生でも社会人でも、必ずそれらの時間を英語の勉強に当てるよう習慣化してください。
社会人は時間の確保が難しいため、「今日はいっか、、、」という1回の気の緩みがあると、なかなか習慣化できなくなってしまいます。
30分でも1時間でもなるべく固定の習慣化できる時間を作りましょう。
何ヶ月後に受験するかを決める
1日に何時間確保できるか決まったら、次に受験日を計画しましょう。
800点台の人で1日2時間確保できるのであれば、300時間を目安にすると、
となるので、5ヶ月後を目標にしましょう。
700点台であれば、7ヶ月や8ヶ月などで見積もるといいかもしれません。
「1ヶ月でTOEIC900点獲得!」といった体験談も目にしますが、
もともと英語のできる人かまたはすごく優秀な人なのだと思います。
正直900点を取るにはある程度の時間をかけなくてはなりません。
これより近道はないと思います。
あまりずるずるいってしまわないよう、試験日を計画し勉強に臨みましょう。
使用参考書は公式問題集を5冊のみ!
勉強法に入る前に私が使用していた教材を紹介します。
私が使用した教材は、TOEICの公式問題集である「TOEIC Listening & Reading 問題集公式のみ」です。
これを5冊購入し徹底的にやり込みました!
なぜ公式問題集のみなのか?
TOEIC600点以上ある人は、単語力や文法などのある程度の基礎力はついています。
あと必要になってくるのは、TOEICで実際に使われている単語、熟語、文脈などを身につける必要があります。
なのでTOEICに特化している公式問題集だけを使うというわけです。
TOEICの作成元が出している公式問題集であれば、問題の質、傾向、使われる単語やイディオムなど全てがTOEIC向きです。
正直使わない手はありません。
私の時はTOEIC Listening & Reading 問題集 4が最新でしたが、今は問題集7が出ているみたいですね。
ここから遡り、問題集を5冊買うと良いでしょう。
700点台や600点台で、もう少し勉強が必要な人は6冊準備してもいいでしょう。
実際は公式問題集を勧めていますが、少し高くて5冊も買えないという人もいるかもしれません。
もし予算が厳しい方は、下記の問題集は問題の質がTOEICに近いです。
ただ最低でも公式問題集を2冊は買うことをお勧めします。
ちょっと高くてもコスパはいいはずです。
勉強方法 前編 ~公式問題集の最初の3冊を使用する~
私が実際に行った勉強方法を紹介します。
まずは前編です。
公式問題集の古い方から3冊を使いました。
細切れ時間で問題を解こう
私もTOEICの900点を目指している時は色々なサイトを参考にしました。
よく書いてあるのが、「TOEICの問題集は必ず時間を計りやりましょう」というのを目にしまいした。
もちろん、毎回のテスト形式で、Lisningパート45分とReadingパート75分の時間を確保できることに越したことはありません。
しかし、私は社会人だったこともあり、なかなかまとまった2時間を確保できませんでした。
そこで私は最初の3冊は時間を細切れに使い公式問題集を解いていました。
この段階では、公式問題集を教材として使うイメージです。
具体的な解き方としてはこんな感じです。
・Part2を解いて答え合せをして復習
・Part3をといて答え合せをして復習
こうすることで、30分間という短い昼休みにも「Part1とPart2だけ解く」という勉強が可能でした。
Readingパートに関しても細切れにといていました。
時間の内訳はこんな感じです。
・Part6:10分
・Part7:55分
Part7に関しは55分と非常に長かったため更に細切れにします。
1つの設問あたり1分とし解いていました。
例えば設問が2問ある長文問題は2分、設問が5問ある問題は5分のように時間を決めて解く方法です。
こうすることで、Readingパートに関しても昼休みなどで実施可能ですね。
ただしこの段階では設問が5問ある問題を5分で解くのはかなり難しいはずです。
7~8分かかってしまうかもしれません。私はかかってました。
でも問題を解くときは時間は計りましょう。
このように細切れで問題を解くことで、本番は意識できませんが隙間時間にも勉強できるようにしていました。
公式問題集を単語帳にする
公式問題集を単語帳にすることを意識していました。
やり方としては、公式問題集を解いた後、意味がわからなかった単語には必ずマーカーを引きます。
また、意味が3秒以内に出てこなかった単語もわからなかった単語と認定し、マーカーを引いていました。
ListeningパートとReadingパートの両方で実施します。
これによって何ができるかというと、単語の復習を即座に行うことができます。
公式問題集に載っている単語だけを復習したい場合、マーカーを引いた箇所だけをサーッと見ていくと、1ページあたり数秒で単語の復習ができとても便利です!
これを5冊分やると、1つの単語帳以上の単語を学習できました。
Listeningパートの勉強法
解いた後は復習です。
Listeningパートで重要なのは、音読とシャドーイングです。
1度解いた問題で聞き取れない箇所があったら、必ず音読をしましょう。
ポイントは音声を真似て音読してください。聞いて真似る、を繰り返してください。
こうすることで聞こえなかった音声がだんだん聞こえるようになってくるのを実感できるはずです。
「繰り返し音読すると覚えてしまうのではないか」と心配する人がいますが、覚えてしまって構わないんです。
ポジティブに考えれば、覚えてしまったフレーズは、実際に言葉として言うことができるということです。
本文だけではなく、設問と選択肢も必ず聞こえるようになるまで音読してください。
ある程度音読ができたらシャドーイングを実施しましょう。
シャドーイングのやり方も記事にしていますので、下記を参考にしてみてください。
▶︎シャドーイングは難しい?英語初心者が実践できるやり方を解説!
このようにして復習をして、必ずPart1~Part4まで全てのパートを聞こえるようにしましょう。
復習が完了したら、そのあとはまた細切れの時間で構いませんのでテスト形式で問題を解いてください。
「全部聞こえる状態なんだから、答えなんてわかっちゃうよ」と思うかもしれませんが、意外と間違えたりします。
また、なぜテスト形式で解くのが重要かというと、言葉では説明が難しいのですが、TOEICの問題に対する勘が身につくんです。
これを繰り返して必ず完璧に聞こえるまでもっていってください。
Readingパートの勉強法
Readingパートで重要なのは、当然ですが全て読めるようになるということです。
コツは、分からない文章を分からないままにしない、ということです。
読めなかった文章は、分構造が理解できない(文法を理解できていない)か、または単語がわからない場合です。
必ず文構造を分解でき、分からない単語がないようにしましょう。
1度解いた後の復習方法としては、次の日に解いた文章をもう1度読むことをしてください。
更に次の日にマーカーで引いた単語だけサッと見直す、というやり方で3日間目を通すようにすると、定着率が上がります。
ぜひ実戦してみてください。
ReadingパートもListeningパートと同様に、細切れの時間で構いませんのでテスト形式で問題を解いてください。
こちらも勘が身につきます。「あ~この設問の答えは本文のこの辺だろうな」といった勘が身につくんです。
こればっかりは実戦しないと分からないと思いますが、テスト形式で解くということは必ずやってください。
勉強方法 後編 ~公式問題集の最新の2冊を使用する~
前編では、公式問題集を細切れにときましたが、最後の2冊はもう少し本番に近い形式でときましょう。
全く解いていない問題集をテスト形式で時間を計って解いてください。
ただ、怠け者の私の場合は、ここでも全部通しでは解いていませんでした。。。
私の場合は、Listeningパート45分とReadingパート75分を分けて実施していました。
なんとこれまでに公式問題集を2時間通しで解いたことがありません!
しかも、本当に怠け者なので、Readingパート75分を通して解いたのは1回しかありません。
まあ、要は、2時間半ぐらいを通してテスト形式で解かなくても、英語ができるようになればTOEIC900は到達可能ということですね。
ただ、私が時間を計ってテスト形式で解くことを推奨しているのは、やはりそっちのほうがテスト形式に慣れるし、自分の集中力を保つ練習にもなるからです。
解き終わったら当然復習です。
復習方法は3章で説明した方法で徹底的に復習してください。
Listeningパートは全て聞こえる、Readingパートは全てスラスラ読めるようになるまで復習しましょう!
TOEIC900は誰でも取得可能です!
いかがだったでしょうか。
上記で紹介した方法で、私は実際にTOEIC900点を獲得できています。
もう一度おさらいしましょう。
- 計画を立て勉強を習慣化する
- 細切れの時間を使い公式問題集を解く
- Listeningパートを解いたあとは音読とシャドーイングで徹底的に復習する
- Readingパートは文構造と単語を理解し読めるようにする
- テスト形式で解きまくる
これらを実践するだけです。
時間は必要ですがこの方法で社会人でも必ず900点取ることが可能です。
ご紹介した方法を実践し、みなさんもTOEIC900点を獲得してください!